2017
09.06

稲穂

稲穂

9月になり稲に小さな白い花が咲きました。稲も花が咲くって知っていましたか?しかもそのお米の花の命はとってもとっても短いのです。花が咲いても2時間でしぼんでしまいますその短い時間の中で、緑色の殻が開き雄しべが伸びていき、花粉を撒き、雌しべが受粉すれば雄しべを外に残したまま殻は閉じます。

一つにまとまっていた穂の開花が終わると同時に、粒が分離していき見慣れた稲の形になっていきます。

ここから成熟期となります。

閉じた殻の中で、雌しべの根元部分の種子になるところに葉の光合成で作られた養分が次々と送り込まれ膨らんでいき、種子の成長が加速していきます。

十分に養分を蓄えた種子はその重さで穂が垂れ下がっていき、稲穂が黄金色に変わってくるのが黄熟期です。

稲穂が完全に黄金色へ変わる10月中旬(品種により異なります)収穫となりますが、アゼヤはぜ掛け米はここからが本番です。

収穫と同時に束ねて稲架に掛け天日で約ひと月以上じっくりと干します。

このように逆さまに吊しますと、茎や葉に残っている養分が米粒に余すことなく入っていき、

お日様の力でゆっくりと乾燥させることが旨味成分を完全に閉じ込める秘訣です。

アゼヤはぜ掛け米は、籾殻のまま保存します。つまり生きたまま保存し、必要な分だけその都度お米に余分なストレスを掛けずに、ゆっくりじっくりと時間を掛け丁寧に精米いたします。

これは自然栽培にて厳しい環境を勝ち残ったお米に対しての最後のご褒美です。

畔家では、旨味や栄養価も高い玄米をお勧めしています

時間を掛けますのでアゼヤはぜ掛け米の新米が食べられるのは12月中旬以降となっております。

今年も稀少なアゼヤはぜ掛け米の新米を是非お楽しみください。

ご予約承ります。