2018
07.16

田んぼの草取り

田植え体験~雑草取り

西日本は歴史的な豪雨で甚大な被害が出てしまいました。香川県では高松市や丸亀市などで4590世帯1万2010人に避難指示が出たほか、坂出市や直島などで7万2017世帯17万3739人に避難勧告が発令されましたが、大きな被害はほとんどありませんでした。畑の野菜は一部根が腐ってしまい収穫できなくなってしまいましたが、これだけの被害に止まった事は、不幸中の幸いでした。

そんな中、田んぼの稲は大雨にも負けずスクスクと育っています。また雑草も育っていますので、このくらいの成長のうちに、一つ一つ手作業で抜いていかなくてはなりません。

まだ写真のように稲と雑草は区別がつきますが、この時期を逃すと、雑草は急速に成長し稲と雑草の区別が難しくなってしまいます。

田植え体験のみなさんも、炎天下の中草取りを頑張ってやりました。

炎天下の中作業お疲れ様でした。
冷たいお水の中に足を入れて一休み。

草取り職人

田んぼの草取りで大切な職人を忘れてはいけません。

ご紹介します・・田んぼの草取り職人「カブトエビ」です。

田んぼにはこの「カブトエビ」が沢山おります。

かつてカブトエビは「田んぼの草取り虫」と呼ばれ、農民にとってはよく知られた便利な生き物でした。ところが1960年代、高度成長期になると化学農薬が増産され、全国の水田におびただしく農薬が撒布されました。その結果、化学物質に弱いカブトエビは死滅し、いつしか「田んぼの草取り虫」の存在は忘れ去られてしまったのです。

この除草職人が沢山いるお陰で少しは助かっていると思いたい・・・です。

因みにこのカブトエビは、ジュラ紀から姿形がそのままなので、生きた化石とも呼ばれています。特徴的なのが、ノープリウス眼という第3の目を持っていることです。大きな目が二つくっ付いていて、その間に小さな目があります。

これは、まさにチャクラ・・・?!
かつて人間にもこの第3の目は存在していたのでは?と思えてしまう立派なノープリウス眼です。

また、カブトエビ は良くカブトガニと間違われてしまいますが、カブトガニは鋏角類なので、クモやサソリが仲間で、カブトエビは甲殻類なので、エビやカニの仲間なんです。

都会では見ることは難しいので是非この夏休みに香川県高松市出身の草取り職人に会いにきてくださいね。