2018
03.09
03.09
甘酒の底力
正月に初詣で神社などに行くと、甘酒を振る舞われたことがある人は多いのではないでしょうか。寒い時季に飲む甘酒は、体が温まり本当においしく感じられるものです。甘酒は栄養価が高く、近年、健康面ばかりでなく美容の面でも改善効果が高いことが分かってきました。
その甘酒ですが、日本には昔から正月に飲む習慣があります。では、どのような理由でそのような習慣がついたのでしょうか。
初詣といえば、お屠蘇(おとそ)を飲むというイメージを持っている人も多いかもしれません。お屠蘇は正月に飲むと縁起がよく、その年一年をなにごともなく無事に過ごしたいとの願いを込めて飲む習わしです。
では、正月の甘酒はどうでしょうか。
甘酒については、古来、米を作っている農家が年の始めに前年までの米の収穫を感謝し、その年一年の豊作を祈って甘酒を造り神様にお供えする風習に由来しています。
優しく素朴な味わいの甘酒は栄養価が高く、近年、健康面ばかりでなく美容の面でも改善効果が高いことが分かっています。
甘酒は、腸内を整える“発酵食品”です。
最近、店頭で見かける機会が増えた甘酒。夏バテ対策として飲まれ、夏の季語にもなっているほどですが、そのパワーは一年中有効。発酵食品なので腸にも優しく1年を通して飲むことができ、“飲む点滴”とも言われるように点滴と同じような成分が含まれています。
飲むと体を温めてくれるので、寒い時季の飲み物という印象がありますが、体に良い効果を及ぼすことが分かっているのですから、一年を通して飲む習慣をつけると良いかもしれません。
これまでは“昔の飲み物”というイメージが強いためか、年配の方がほとんどでしたが、テレビ番組などで紹介されたことをきっかけに、若い世代が増えました。甘酒の力が幅広い世代に伝わってきています。
あなたも“甘酒生活”を始めてみませんか?
ポイント①
甘酒には2種類あり!購入時には原材料を確認して
酒粕を使ったアルコール分が含まれるものと、米糀から作られたアルコールを全く含まないものの2種類があります。
おすすめは米糀で作った甘酒。糀が米のデンプン質をブドウ糖に変えることで、砂糖が入っていなくても甘くなります(市販品には加糖のものもあります)。
ポイント②
ブドウ糖・ビタミンB 群・必須アミノ酸が豊富で美容にも嬉しい!!
素早くエネルギーに変わるブドウ糖を多く含むので、朝などの活動前に飲むのがオススメ。また、肌の健康や疲労回復に役立つビタミンB群、代謝の正常化を促す必須アミノ酸も多く含まれています。代謝が正常化すると、細胞が上手に入れ替わるので、肌や髪の健康、アンチエイジングにもつながります。
畔家の「本当に体に良い甘酒」
お米の力を引き出す甘酒。
体に良いものを取り入れるときに 選ぶなら、しっかり自分で納得したお米を使った甘酒を安心して口にしたいものです。
畔家の糀とお米を使った甘酒なら無農薬・無化学肥料、昔ながらのはぜ掛け天日干しのお米をのみを使っているので、自信を持ってお勧めできます。
自宅で簡単甘酒の作り方
必要な材料
- 米糀 100g〜150g(甘いのが好みの方は多めに入れてください。)
- 白米 1/2カップ(約75g)
- お水 500〜600cc
1. お米を洗い水気を切っておきます。
2. 土鍋に分量のお水とお米を入れます。
3. フタをして強火で沸騰させます。
4. 沸騰したらフタを開け、全体をかき混ぜます。
5. フタを開けたまま、とろ火~弱火で30分火にかけます。(土鍋はお米がくっつきやすいので、時々かき混ぜてあげましょう。)
6. 30分経ったら、60度以下になるまで冷まします。
注意!糀は生きていますので温度が高いと死んでしまいます。
7. 60度くらいに下がったら米糀を分量入れよくまぜます。
8. 炊飯器を保温モードにして、フタを少し開けておきます。
釜にふきんなどをかぶせておくと60度ぐらいが保てます。
炊飯器によって保温モードの温度が異なります。
温度計で図りながら、フタの開け具合などで温度調整をしてください。
55度〜60度で6時間保温します。
ヨーグルトメーカーなどの保温器があると、温度と保温時間の管理が楽にできます。