2018
10.19

稲刈り体験

2018年度最後の稲刈り体験でした!

(米作り体験の稲刈りはまだ若干残っていますので見学のみご参加されたい方はご連絡ください)

日本古来の伝統的な農法で育てた稲を鎌で刈り、刈り取った稲を藁で束ねて、はぜ(はさ)と呼ばれる横木に吊るし、天日干しにする作業を体験して頂きました。
今ではすっかり見られなくなりましたこの天日干しですが、人気の少ない大自然の山奥で栽培することは理想ですが、人目につきやすいこの地だからこそ伝えられる価値があると思いこれからもずっと伝え続けていきたいと少数スタッフで頑張っています。

この日は天気も良く、気温も暑過ぎず、田んぼの状態も適度に乾燥しており、絶好の稲刈り日和となりました。

鎌での稲刈りも稲を束ねる作業もとても器用にできていました。

この横木をはぜ又ははさと呼びます。重たい作業は大人の仕事ですね。

先程刈り取って束ねた稲をこのはぜに掛けます。まずは束を二つに分けますが、左右均等ではなくどちらか片方を多めに分けて、それを互い違いに掛けていきます。強く下に引っ張り、横にも強く押し込まないと、風の強い日などは落ちてしまいますので、しっかり掛けるには力が必要です。
小さなお子様も最初は補助付きではぜ掛けしましたが、残りは一人で干す事が出来ました。

これから1ヶ月強じっくりと天日で干す事で、藁の中に残った栄養と旨み成分が全て米粒に入っていき、ゆっくり乾燥させる事でお米自体の旨み成分もUPします。これは科学でもしっかりと実証されているのですよ。

12月の2週目までには、このはぜ掛け米の新米が食べられるので是非その美味しさを味わってくださいね。

一般的には、この時期に一気に機械乾燥させそのまま白米にまで精米してから保存します。新米が出る少し前は酸化が進んでしまい、お米が美味しくないと良く言われているのはこの保存方法にあるのです。

畔家では、お米は全て籾のまま保存しています。ご注文頂いてから、籾摺りをして玄米にしています。白米の場合はそこから更に精米してお渡ししていますので、去年のお米でも新米と遜色なく美味しく食べられます。一昨年の熟成米も給水させるとしっかりと発芽しますので、しっかりと生きたお米なのです。